マラソン中の突然死


ウイメンズマラソンがせまってきて、朝晩だけでなく日中でもたくさんの女性ランナーにあうようになりました。

葵接骨院は今年も多くのランナーさんをサポートさせていただいています。

最近では、私が聞いたことのないような大会の名前も聞かれ、

全国へ旅行を兼ねて、マラソンを楽しまれている方も多く見受けられます。

そんなトリップランナー?さんも、今年の寒い冬にマラソンデビューされる方も今一度気を付けてほしいことがあります。

それは・・・マラソンはスポーツの中で一番「突然死」が多いことです。

 

これに関しては、

一般市民が参加するフルマラソンやハーフマラソンなどの長距離レース中の心停止の発生率は、参加者10万人当たり0.54であることや、そのうち7割が死亡。「男性」「フルマラソン」がハイリスクで、死因として最も多いのは肥大型心筋症。生存の予測因子は目撃者による心肺蘇生開始―。そんなデータが、米Harvard大学医学部のJonathan H. Kim氏らが行ったRACER研究で得られ、NEJM誌2012年1月12日号に発表されました。

というかたちで研究結果が発表されました。

 

Baggish氏らは
フルマラソンおよびハーフマラソンの大会中の心停止リスクは極めて低い
71%という死亡率も,日常生活における心停止による死亡率が92%というデータと比較して極めて低い
男性参加者においては心停止発生率が高く,最近5年の絶対リスクが上昇している点には要注意。
医療者に対し,肥大型心筋症や動脈硬化症の患者には特に注意すべき 

これらがポイントとしてあがってきました。

 

ただし、日本では1992年~2011年8月までに開催されている国内マラソン大会では

127名のランナーの心臓が止まっているという事故が起きています。

健康管理はやはり必要なことはかわりありませんし、

生存率は目撃者による心肺蘇生であることもかわりありません。

ランナーさんにはAED講習への参加を呼びかけたいところですね。

また、福知山マラソンで亡くなられた方は50代男性、マラソン歴20年のベテランです。

健康診断でも異常はなかったそうです。

そんな方でも、大会前日はおそくまで仕事をしていて十分な睡眠がとれていなかったそうです。

心臓の働きには限界があります。

ウォーミングアップをすると心臓は一時的に血流がよくなり、

ストレス状態や疲労状態だったことを忘れてしまい、リスクが高くなります。

決していつも運動をしている人でも、

フルマラソンや旅行を兼ねての地方でのマラソンというのはリスクがあることを十分に認識して、

余裕をもって予定をたてることが大事になります。

ちなみにこの男性が突然倒れたのは、関門直後です。

時間制限を気にしてあわててスピードを上げたところに心臓の負荷が大きくなることに関連していると思われます。

いつも患者さんにもお話しますが、

 

「素人はプロより厳しい」と。

 

簡単に言うと、プロは年間スケジュールを組んでオンオフの両方がありますが、

一般の方や学生の部活は年間通してオフがないことが多いんです。

自分の仕事と練習の兼ね合いを考えて、大会エントリーはしてくださいね。

 

マラソン大会の前には酸素カプセルがおすすめです。

入ってから走ってみるとやっぱり違いは歴然です。

疲れづらいし、走りやすい!

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酸素カプセルに入ってから丸3日は効果があります。

日程と調整して早めのご予約をお待ちしています。

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