秋の肉離れ


10月といえば「体育の日」でしたが、今は「スポーツの日」になってるんですね。

さて、10月頃の接骨院ってのは結構「肉離れ」を診ることが多いと思っています。

まぁ、これも葵接骨院統計みたいな感じなのですが。

 

新入学生が部活始めて年上との体格差から5月くらいにも多いのですが、いきなり受験モードから運動を始めるので「そうなるよね」って思うところです。

そして、秋、9月~10月も意外に多いのは、夏場に暑さから食欲が落ちたり、さっぱりしたものに走りがちで十分な栄養、たんぱく質がとれてないところに、秋の大会が入ってくるので練習量は減らないためでもあると推測が付きます。

 

いつもお話していますが、からだを作るとき、治すときには

「環境」と「材料」

この2つが必ず必要です。

昨今の真夏の暑さは殺人的なので、部活を中止したりすることも多くなってきています。

少しでも涼しい環境で行うことはいいことです。

ただし、根本的に暑いものは暑い!しっかり睡眠とれなかったりということもあります。

 

食事に関しても、前述したようにさっぱり系を選ぶのが多かったと思います。

 

しっかり寝られる環境、しっかり運動ができる適切な環境はあったのか?

しっかり夏も食欲を落とさず、カロリーでなく栄養のあるものを食べられていたのか?

 

このあたりを振り返ってみるとおのずと原因がわかってくるかと思います。

もちろん同じ環境と材料の条件があったとしても日頃のケアでも差が付きます。

 

でも肉離れを起こしてしまった場合、もうそれはやってしまったものは仕方ないので、

それを悪化させない、そして治る環境と材料をしっかり考えて対応が必要だと思います。

 

院ではだいたいのことは「アイシング」で対応してもらいますが、

肉離れに関しては、ちょっと気を付けないといけないので、ファーストエイドとしての患部のアイシングは肉離れかも?の時にはおすすめしません。

切れた場所を特定して、一旦そこに体内から水を集めて、切れ端を繋げられるように処置して固定する・・・・

そんなイメージで治療をするので、アイシングが先に入ってしまうとちょっと厄介になるのです。

「軽かったので・・・」とかって患者さんは発言するけど、軽いか、中度なのか、重症なのかを決めるのはこちらに任せてほしい。

軽くても適切な処置があれば、復帰後のパフォーマンスを落ちることは最小限にできるので。

 

もし不幸にも、このブログを肉離れやったあとに見つけてしまった場合・・・・・迷わず自分の信頼している治療家に相談してみてほしいなぁと思います。

 

その際に、怪我する前に「環境」と「材料」はどうだったかなぁってちょっと考えてもらうのもいいと思います

食欲の秋、スポーツの秋は最近ではすぐに終わってしまいますが、ちょっとだけ考えるきっかけになればいいなぁと思い記事にしてみました。

ちなみに肉離れは保険診療での対応が可能です。