やわらかさで全ては解決できません


《バレエダンサー=柔軟性がある》

というイメージが何となくありませんか?

私のパーソナルトレーニングでも

学生のバレエダンサーさんから

「○○を柔らかくするにはどうしたら良いですか?」

「○○が硬いのでストレッチを教えてください」

などの質問をたまに頂きます。

 

 

そもそも《体が柔らかい》《柔軟性がある》といったような表現がありますが

これには2つの柔らかさが存在します。

 

1つは、筋肉の柔らかさ⇒柔軟性

もう1つは、関節の緩さ⇒弛緩性(しかんせい)

 

この2つがあります。

弛緩性…あまり馴染みのない言葉だと思います。

これは、骨と骨のつなぎ目(いわゆる関節)部分が緩さもしくは固さがどれくらいあるかを表す言葉です。

弛緩性は生まれつき高い子と低い子が存在します。

(ちなみに私は全身弛緩性がかなり高い人間です…)

そして、関節構造はそう簡単に変化することは無いので、関節の緩さを手に入れたいとしても簡単には獲得できません。

 

※全てのトップダンサーや審美系選手の関節が緩いわけではありません。

 めちゃくちゃ固いダンサーや選手も知っています。

 

柔軟性・弛緩性の高さは怪我のリスクやポジションの美しさに多少の違いは出ますが

それよりも重要になるのが

 

大きく使った可動域をどのように自分でコントロールするか

 

これが重要になります。

 

 

見ている側も踊っている側も

最初は体の柔らかさ・柔軟性に目がいってしまい

「柔らかければ踊れる」「可動域があれば○○が出来る」

と思いがち。

 

 

たとえ可動域を手に入れても

重要なのは、その姿勢を維持する筋力があるのかどうか

 

レッスン前に友達とおしゃべりしながらストレッチをしても

可動域が増えるのは一時的であり、効果的とは言えません。

むしろ力発揮しづらくなるのでオススメしていません。

やるならストレッチよりも自重トレーニング

 

正しいフォームが獲得された状態で動けば

必要最低限の可動域は確保できますし

レッスン中に体を支える為の力発揮がしやすくなります。

 

〈やわらかい人〉が踊れるのではなく《強い人》が踊れるんです。

 

ということで、レッスン再開されたことですし筋トレも始めてみてくださいね。

何していいか分からないという方は

葵でもパーソナルトレーニングを行っています。

ぜひご予約お待ちしております。

TEL:050-3515-6297